瀬尾の世の中浪漫紀行

瀬尾の恥ずかしい駄文をくすくす皆様が覗くBlog

ふぁいとの暁!を語る

こんにちは!瀬尾ですよ!

瀬尾は何を隠そうわかかりし頃

バスケットマンとして学生時代を謳歌しました。

そんなバスケットマン瀬尾はバスケット漫画も読み漁りました。

そんな瀬尾が出会ったバスケット漫画

ふぁいとの暁!』を思い出しながら語ります。

少年サンデーで連載されていた

バスケット漫画ふぁいとの暁!は

王道バスケット漫画ルートを進み

写実的で読み手も手に汗握る試合描写で

多くのファンを獲得した漫画です。

しかし残念ながら人気は伸びず

話は完結するも打ち切り宣告を受けたとしか言いようのない展開に、、、

あらすじ!

鷹取二中のたった二人のバスケット部員

東野暁と木戸清春

幼少期の頃に外国人のバスケット選手に

『スマイル!』

という謎の暗示をかけられることで

スマイル一直線のバスケット大好き少年に育ちます。

少子化による学校統合で

鷹取一中に編入することになります。

この漫画舞台が新宿近辺なんですけど

都内で学校統合ってありえるん?

そもそも体育館ボロボロやし、、、

編入先の鷹取一中は強豪として全国に名を馳せる

超名門バスケットのボール部

バスケット入部には試験があり、

結果によってA.B.Fの3チームに分けられます。

一年生に混じって入部試験に参加する

暁とキヨちゃん

暁は神がかり的なドリブルテクニックを披露

キヨちゃんも中学生レベルとは思えないテクニックで入部試験を沸かせます。

二人しかいないバスケット部でどうやってその腕を磨いたのか気になるところですが

合格間違いなしと確信する二人

キヨちゃんはBチームに

暁はFチームに分けられます。

暁は天才的なドリブルテクニックに引き換え

シュートが天才的に下手だったのです。

そして監督曰く

『お前は一人でバスケットをしている。バスケットはチームプレイだ。』

そしてFチームの練習が幕を開けます。

その内容は朝練で校庭300周という途方もない数字。

Fチームは『FEILER』失格者のFだったのです。

鷹取一中でバスケットをする資格の無い物を

自発的に退部させる為の失格者ゲームが幕を開けます。

朝練なんてせいぜい1時間くらい

絶対無理!300周!と思われましたが

暁は夜中から走り始め

他の学生が登校する時間に300周を走り終えます。

この辺で出てくるBチームの三年がめちゃくちゃムカつく。白目やし。

300周クリアするもFチームには顧問もコートも無い

暁は途方に暮れますが

化学研究部?みたいな部活の顧問

太った先生が顧問になってくれます

ここはスラムダンク安西先生のオマージュですかね?

学校裏のボロボロになったバスケットコートを

暁は草むしりから始め

新たなゴールを付けてようやく練習スタート!

なんやかんやあって

BチームvsFチームで試合をしてFチームが負けた場合は廃部という

とんでもない展開に

どんだけ潰したいねん、、、

Fチームは暁はを筆頭に

やんちゃ坊主の島

島の幼馴染で身長の高い三上

ミステリアスな赤坂

1年前に退部した海老原

将来はNBAを目指す三年の塚山

と一癖も二癖もあるメンバーで戦います。

Bチームつまり敵となったキヨちゃんは暁と闘うことになります

自分が勝てば暁はバスケットが出来なくなる事に不満を抱き試合を放棄しようとしますが

子供の頃に暁とした約束

キヨちゃん『あかつき!バスケットはシュートを入れるげーむなんだぞ!』

暁『キヨちゃんが入れてくれるもん!』

キヨちゃん『俺がいなかったらどうするんだよ?』

暁『そのときは、その時はがんばって僕が入れるよ!』

という言葉を思い出し

暁と真っ向勝負を挑む事に

この試合展開は本当に面白かった。

前述した通り描写がとても繊細で

まるで動画を見ているような感覚

スラムダンクとも引けを取らないと僕は思っています。

ちなみに暁はシュート下手を練習で克服してます

2点差でBチームがリードしているラスト数秒

満身創痍の暁に最後のパスが渡ります。

ブレイク

と呼ばれるバスケの戦法でロングパスでディフェンスのいない相手コートに走り込んだ味方にパスを出すんですが

ブレイクしたかったわけではなく

ボロボロの暁はディフェンスの為に自陣に戻れず相手コートで止まっていたのです

暁にパスが渡り

相手コートには誰もいない!

絶好の場面ですが

たった一人ありえない速度でディフェンスに戻る選手

そうです

キヨちゃんです。

暁『やっぱ、キヨちゃんは凄いや、、』

限界を超えたフルスロットルのドリブルで

キヨちゃんに、向かう暁

もう、立っているのもやっとなはずなのに

キヨちゃんのディフェンスを縫うように

レイアップを放つ暁

そして、暁の台詞

暁『ここで入れなきゃ、男じゃない!!』

女の子顏の可愛い暁がめちゃくちゃ男前なシーンです。まさに男

そして暁の手から放たれたボールは

その意思を受け継いだかのように

スルリとゴールの中に吸い込まれて行きます

うおおおおおおおお!!!

大歓声!読んでる瀬尾も大歓声!!

ピィーーーーー!!

最後のシュートはファールを受けます。

ディフェンスキヨちゃんのファールか?

オフェンス暁のファールか?

ディフェンスファール!!

この審判プレッシャーやばかったにちがいない

フリースローを入れればFチームの勝利!

ですが限界を超えていた暁に

シュートを打つ力は残っていませんでした。

コートに倒れる暁。

暁『おかしいな、、まだ、やれるのに、、身体がいうこと聞いてくれないよぉ、、』

いつもスマイルの暁が涙を流したシーン。

もちろん瀬尾も泣いていました。

そのまま延長は行われず

引き分けで試合は終わります。

そんなこんなでFとBは統合されて一つのチームになるんですが(てきとー)

なぜこの『ふぁいとの暁!』の人気が伸びなかったのか。

瀬尾の勝手な予想

スラムダンク以降王道バスケットボール漫画はほとんど登場してきませんでした。

そんな中で王道を走っていたバスケ漫画

DEAR BOYS

長編の大人気バスケットボール漫画

スラムダンクとともに

かなり比較されたんじゃないでしょうか。

試合描写はとても丁寧だったのですが

やはりこの二大バスケ漫画巨塔と比べると

すこし淡白な気もします。

そして何よりバスケット漫画といえば

他校のライバル

大会でのドラマが基本ですが

ふぁいとの暁は同じ部活内での戦いを

序盤は描き続けます。

結論から言うと

学校内でのバスケットドラマで話が完結してしまう勢いのクオリティだったのです。

それぐらいふぁいとの暁の部内対決は

パワフルな面白さを持っていました。

部内対決後は王道通り全国大会編に突入するのですが

インパクトに欠ける展開になります。

無名私立中学校が金にあかせて

全国から選手を引き抜き

鷹取一中もその渦中に巻き込まれる

という展開なのですが

そんなとんでもない展開さえもインパクトにかけてしまうほど

部内対決編は面白かったのです。

結果、部内対決編で読者は燃え尽きてしまい

人気が伸び悩んだのではないでしょうか。

超能力(?)バスケ漫画黒子のバスケ』は

次々と新たな能力者が現れて

読者を飽きさせないジャンプ漫画らしいストーリー。

人間ドラマに重きを置いた

『I'll』『あひるの空』は

叙情的なストーリーに少し涙してしまう

普通のスポーツ漫画とは離れたスポーツ漫画。

ザ王道のスラムダンク、DEARBOYS

これらに比べるとふぁいとの暁

特筆すべき点に欠けてはいましたが

実力を序盤で出し切った漫画といえましょう。

でも本当に面白いんです。

なんども言いますが本当に面白いんです。

魅力あるキャラクターに囲まれて

やんちゃ坊主ながら努力家の島とか

引っ込み思案だけれどここぞという時に頑張りを見せる三上とか

何を考えてるかわからないけど天性のパスセンスを持っている赤坂とか(赤坂はキャラクター人気投票あったら絶対に一位になってる)

過去のトラウマを払拭した真面目一筋の海老原とか(中学生とは思えない体格ですが。)

足に爆弾を抱えながらもFチームの為に戦ってくれたユーティリティプレイヤー塚山とか

メガネツンデレマネージャーとか

テンガロンハットを被ってるもと全国大会経験者のAチームの監督とか

その弟で全国No. 1のポイントガードの先輩とか

馴れ馴れしいイケメンキャラの羽深とか

3Pシューター穂村とか

とにかく読んでほしい。

読んでほしーの。

ブックオフで立ち読みしてるなら

小学館の棚を今すぐに探しなさい。