アイドルディストピア
先日NGT48の山口真帆氏が卒業を発表した。
これで長らく続いた暴行事件は一旦の終わりを迎えたが、とても後味の悪い結果になった事は言うまでもない。
山口真帆、無念の卒業理由激白の全文 「人の命より大切なものが何か、分かりません」 : J-CASTニュース
他メンバーの手引きで男性に暴行を受け、守るべき事務所は隠蔽工作。簡潔に言うとこんな所だろうか。
山口真帆氏はまさに地獄を味わった事だろう。
彼女の一言にこうある。
『健全なアイドル活動ができる場所であってほしかっただけで、何をしても不問なこのグループに、もうここには、私がアイドルをできる居場所はなくなってしまいました。』
アイドルになりたくて目指した果てにアイドルをすることさえ許されないアイドル界はまさにディストピアに他ならない。
16歳農業アイドルを自殺に追い込んだ「暴言」 | 週刊女性PRIME | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
大本萌景さんは事務所からの度重なるパワハラや嫌がらせ苦から自殺した。
人としての死。アイドルとしての死。 なぜ彼女達は奪われなければならなかったのか。
その影には必ず運営、事務所の闇が潜んでいて、それがなんなのか予想は出来ても真実を知る事は今の僕達にはできない。
目の前のディストピアを前にして僕達はただ頭を垂れて唸ることしか出来ないのだ。
そんなどうしようもない闇に包まれた時に僕はいつもこの言葉を思い出す。
「社会が必ず正しいわけじゃない。だからこそ私達は、正しく生きなければならない」
やがて世間からは忘れ去られるだろうから、僕はこの事を備忘録として残す。
これは正しく生きる事を辞めてしまわない為の一つの鎖としてだ。